大潟村のジオサイト

日本海中部地震の記憶
八郎潟河川公園

 1983年(昭和58年)5月26日正午頃、秋田沖を震源とするマグニチュード7.7の日本海中部地震が発生しました。村の生命線である堤防をはじめ、干拓地の維持管理施設や農業施設が被災し、被害総額は90億円を越える大惨事となりました。特に堤防は、堤防を構成する盛土の砂層が液状化を起こし沈下してしまいました。
 復旧工事は、堤防を原型に復旧するのではなく、湖と堤防の間に鋼板を打ち込むとともに、堤防のかさ上げと拡幅が行なわれました。工事費用は327億7,000万円に達しました。1985年(昭和60年)に復旧工事は完了。ここに八郎潟河川公園が整備され、竣工式が行われました。再び災害が起こらないよう祈願するとともに、ここに完工記念碑が建立されました。