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八郎潟基幹施設の1つ
浜口排水機場

 八郎潟干拓事業によって誕生した広い大地を維持、管理するために様々な施設があります。干拓前の八郎潟の湖面積22,024haのうち、干拓地面積は17,239ha(周辺干拓地1,573haを含む)で、残された水面は調整池、東部承水路、西部承水路となっています。干拓地は干拓堤防で囲まれており、排水は主に中央幹線排水路を経由し、南北に設けられた排水機場で行われています。また、防潮水門は調整池の水位を一定に保ち、日本海からの海水の浸入を防いでいます。
 浜口排水機場は中央干拓地の北部にあり、2台の大型ポンプと水門により西部承水路の水位調整と東部承水路から西部承水路への用水の供給を行っています。通常は西部承水路よりも東部承水路の水位が高いため、水門の開閉により水の供給を行っています。また、東部承水路と西部承水路の水位、雨量観測も行っています。

ポンプ(最大排水量:1秒間に7.0m3)
口径1,200mm×2基(1秒間に3.5m3/1基)

干拓地縦断図面

図:干拓地縦断図面