コンテンツ番号:818 更新日:2021年05月14日

無代かき栽培の画像
田植え前の無代かき水田

 通常の水田では、田植え前に田んぼに水を入れ「代かき」をしてから田植えをします。代かきをして田んぼに水を貯め、その水を落水(田んぼの水を排水)してから田植えをするため、代かきの濁り水が排水路に流れ出て、河川や湖沼の水質汚濁の原因となっていました。
 大潟村では環境創造型農業を推進し、特に水質改善効果の高い代かきをしない「無代かき栽培」を推奨しています。秋田県でも八郎湖の水質改善のため、農業由来の水質負荷削減のため無代かき栽培を推奨しています。また、無代かき栽培は土壌中酸素量が多いので土壌が還元状態にならず、水田からのメタンガス発生を押さえられる効果もあります。
 村では「無代かき栽培研究会」を平成30年に立ち上げ、普及と技術の確立に努め、徐々に無代かき栽培に取り組む農家が増え、取り組み面積も増えてきました。当初、20人の会員で約300haでしたが、昨年は27人で約420haまで増やすことができました。
 今後も県と共に、無代かき栽培の普及に努め取り組み面積の拡大と水質負荷軽減に努めていきます。
 写真は無代かき栽培水田に水を入れた状態で、このまま田植えをします。

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