コンテンツ番号:819 更新日:2021年05月18日

スマート田植えの画像

 大潟村は田植えの最盛期となっています。
 最近、大潟村ではGPSアンテナを搭載した田植え機が増えてきました。
 写真の田植え機はイセキ農機の製品で、GPSを利用した直進アシスト機能(直進の自動運転)が付いています。旋回して直進する時に自動走行に切り替えると、真っ直ぐ自動走行してくれます。
田植えの条間は30cmで植えますので、曲がってしまうと隣の条間と重なってしまったり、間が開きすぎたりして稲の生育や管理に支障を来します。
 今まで、田植え機のオペレーターは真っ直ぐ植えるのにかなりの労力を費やしていました。それが自動走行によって手放しでも真っ直ぐ植えていくので、運転中に苗の補給もできるようになり、作業の高精度化と共に労力軽減と効率化にもなっています。
八郎湖への水質負荷に田植え時の落水問題があります。田植え前に田植機のマーカーを見える様にするため、代かきの濁った栄養分の多い水田水を落水することが大きな原因です。それを改善する為、代かき水を落とさない「無洛水田植え」と、そもそも代かきをしない「無代かき栽培」が大きな効果を発揮します。どちらも問題となるのが、田植え機のマーカーが見えないことでした。
 そこで、村の土地改良区が水質改善の観点から、数年前に既存の田植機にGPS機能を追加する無落水田植えの試験事業を行いました。こうした事業により、GPS田植え機が認知され、また、旋回も含めた完全な自動走行だと費用も増しますが、直進アシスト機能のみであればそれほどの負担にはならずに普及してきたと思います。
 我が家では無代かき栽培による有機栽培をしているため、田植え後に除草機で作業をする関係から、特に条間をしっかり30cmに保たなければなりません。今までは、田んぼの前と後にマーカーポールを立てて田植えをしていましたが、それが不要になり、しかも真っ直ぐ植えられることで、水質改善にも役立ち革新的な「スマート田植え」となっています。

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