コンテンツ番号:669 更新日:2015年10月26日

太陽光発電所竣工式の画像
(株)大潟共生自然エネルギーの太陽光発電所

 10月21日に株式会社「大潟共生自然エネルギー」の太陽光発電所の竣工式がありました。
 大潟共生自然エネルギーは村と村内企業・団体11社、村外関連企業4社、首都圏生協2団体からの出資によって会社が作られ、行政も出資していることから第三セクターの株式会社となります。
 村も出資することとしたのには、村にある自然エネルギーの事業化に当たっては、村内の企業・団体が主体的に出資することで、村内主導とすること。村民にはファンドの形式で参加の機会を作り、利益も村内に分配することを目指したことからです。
 そして、株式会社大潟共生自然エネルギーの名称は、大潟村で自然エネルギーと自然環境、農業、人、更には都市と農村の共生を目指すことから命名しました。
 当日は、素晴らしい秋晴れのもと出資者や村内団体、県外からも多くの方々のご出席を頂き、盛会に竣工式を開催できましたことは、感慨深いものがありました。

 ソーラーカーラリーを始めたのが平成5年ですから、23年間太陽光に関わってきた村です。公共施設への太陽光発電は合計155キロワットになりますが、本格的な発電事業までは至っていませんでした。
 干拓の村の宿命として、排水にポンプを使い膨大な電力を消費します。その一部でも、村内で発電できれば農業の村として、地球温暖化防止と環境との共生につながります。
 そうしたなか、村では自然エネルギーの事業化検討委員会を設置して、風力と太陽光について具体的な検討を行ってきました。風力については、設置場所と採算の面から断念しましたが、太陽光については今回事業化をすることができました。

 本年10月から、委員会を設置してバイオマス熱利用の具体的な検討を開始いたしました。主に稲作から得られる籾殻を使った熱利用や発電の事業化について検討するものです。熱利用はヨーロッパではごく一般的ですが、日本ではあまり行われていません。しかも、大規模な籾殻の利用事例は無いと思います。
 検討の結果、経済性と持続性の見通しが立てば事業化を進め、地球温暖化防止と環境に配慮した農業の推進、村内経済循環に結びつけて行きたいと思います。

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