コンテンツ番号:732 更新日:2016年11月11日

大潟村第一次入植50周年お祝いのことばの画像

 大潟村第一次入植50周年おめでとうございます。心よりお祝い申しあげますと共に、今までのご労苦に心から感謝と敬意を表します。
 新幹線が開通して東京オリンピックも成功し、戦後の復興から近代的な歩みを始めた日本において、大規模稲作と近代的な農村づくりを目指す第一次入植の募集に、全国からの応募者が殺到し入植試験は20倍の難関だったと聞いています。
 村は自治体として昭和39年に設置されましたが、新天地大潟村に夢を託して昭和43年第一次入植者と家族の入植によって営農と村づくりは始まりました。
 しかし、すでに一年前の訓練所の訓練期間中に、自治会結成の試みがなされていたことは特筆すべきことです。
 「訓練生であると同時に新生大潟村民たる意の下に寮生活はもちろん、理想郷の建設と営農上の諸問題に積極的に取り組み、自主的活動を通じて新しい社会に生きて行くにふさわしい人格を磨こうと、旺盛な意欲と情熱をもって自治会を結成しようとしました。」
 しかし、訓練所の事情から当初の狙いの運営はできませんでした。そうしたなか、訓練終了と同時に「大潟村新村建設協議会」を立ち上げました。
 当時、議会も無いなかで住民を代表する組織として、生活や営農に大きな役割を果たしました。また、役員はボランティアであったと聞いています。理想の村づくりを目指して、手弁当で立ち上がった新村建設協議会は村づくりの原点であります。
 全国からの入植で始まった大潟村では、地縁、血縁がなく、出身地もちがい文化、風土、価値観も多様であり、コミュニティづくりにも積極的に取り組んで、昭和43年9月第一回村民運動会を開催しました。また、消防団の結成など、まさに一次入植者の皆様は村づくりの礎を築かれました。
 この、11月7日に村では津島信男さんを自治功労表彰させていただきました。津島さんは、大潟村草創期において新村建設協議会初代会長、及び村政審議会初代会長、並びに村議会初代議長を歴任され、大潟村発展の礎を築かれた功績を讃え表彰したものです。津島さんのご功績に、心から敬意を表し感謝申し上げます。
 50周年を過ぎた大潟村において、第一次入植の皆様の取り組んでこられた「思い」と「行動」を忘れることなく、今後の村づくりに活かして参る所存です。
皆様の益々のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。本日はおめでとうございます。

平成28年11月10日 大潟村長 高橋浩人