コンテンツ番号:645 更新日:2022年11月16日

2001年に文化情報発信者〔彫刻家〕として入植しました。まもなく12年目を迎えます。
私の場合、「退職後の余生を」という考えは全くなく、それまで続けていた創作活動をさらに意欲的に続けるための最高の環境を求めた結果の入植です。
前のアトリエも狭くなり、周囲に住宅が密集してきて、電動工具の使用なども「自主規制」せざるを得なくなり、自由な活動がしにくくなってきたそんなとき、この制度(当時は「文化情報発信者招へい制度」)を紹介され入植をすすめられました。
ちょうど求めていたところに、この「オファー」ですから迷わず応募しました・・・どんな経過によるかは今でもよくわかりませんが、とにかく多くの村民の皆さんに歓迎されての入植でした。(当時の制度では経済的な支援(3年間)もあったため、それをアトリエ建築費用の一部にあてることができました)アトリエは自分が使いやすいように建てました。おかげさまで、電動工具の音も、マキストーブの煙も、木クズの散乱もまったく気にせず、誰にもめいわくをかけず思いっきり自由に彫刻制作ができます。
この広い大地で自由に思索し制作できる幸せは他ではけっして得られません。
まさにここは彫刻家の私にとっては天国です。
ここから、私は村内はもちろん県内・外、時には外国を舞台に制作と発表の場を求めて活動しています。そのために私はよくアトリエを留守にしますが、村民の方々はこの事情をよく理解して下さっています。
一村民として、あるいは指導者~講師として、各種サークルに参加し、村民の方々との交流を楽しんでいますが、私の主要な任務は、彫刻家の私にしかできないことをやることであると考えています。その具体例の一つが、「大地の家族」像モニュメントの制作(2009)でしたし、このたびの「鎌田俊夫彫刻展~回顧と展望~」(2012.2.11-15)です。この両方とも多くの村民の方々の献身的な協力なしには実現し得ないものでした。感謝あるのみです。
私の場合、なにか他の「文化」を伝える媒体としてではなく、文化の本体として、自らの責任を果たしたいと思います。

~活動状況~ 今現在行っていること、あるいは最近行ったこと

村内

  • 「大地の家族」像モニュメント原型制作~建立
  • 公民館サークル講師(デッサン、水彩画)
  • 幼稚園での特別授業
  • 博物館や自宅アトリエでの個展
  • 「チュウヒ」像制作
  • 「チュウヒ」Tシャツデザイン

県内

  • 秋田美術作家協会展(日韓交流特別委員長)
  • 二紀会秋田支部展(秋田支部長)
  • 県秀作美術展
  • 秋高同窓会館あるいは県立美術館での個展

全国

  • 二紀展(六本木、新国立美術館)
  • 二紀受賞作家展(銀座)
  • 二紀会員展あるいは春季展

世界

  • ルーマニア・クライオバ国際彫刻フェスティバル(招待参加)(クライオバ)
  • 日韓交流展(招待参加)(ソウル)
  • 日韓交流・済州国際現代美術祭(ロシア・クラスノヤルスク)6月予定