コンテンツ番号:775 更新日:2017年11月07日

パラグアイ・イグアス農協役員来村の画像

 パラグアイのイグアス農協副組合長の大西ホヘルさん、非遺伝子組み換え大豆生産者の佐々木信孝さん、イグアス農協職員の石田喜美子さんの3名が大潟村を訪問しました。
 イグアス農協は大豆の生産を主作物として、非遺伝子組み換え大豆の栽培にも取り組み日本への輸出も行っております。今回は、日本での輸入業者やその大豆を使っているエンドユーザーを訪問することが主な目的で来日したようです。また、イグアス農協は今後の事業として農産物直売所や加工所の設置も考えているそうで、そうした視察も行っているそうです。
 村とイグアス農協との関係は、2011年より村で派遣しているチャレンジマインド海外研修で、村の農業青年2名と役場職員1名をブラジルとパラグアイ・イグアス移住地で研修を行っており、そうした縁で大潟村を訪問して頂きました。
 私が最初にイグアス移住地を訪ねたのは1990年、ブラジルとパラグアイの日系移住地を回った際でした。大潟村は農業の国内移住地であり、海外の日系農業移住地を一度訪ねたいと長年思っていて、冬の3ヶ月間両国でお世話になりました。
 イグアス移住地は、大豆の不耕起栽培発祥の地として有名であり大規模に大豆栽培を行っていました。また、まちづくりも移住者自らお金と労力を出し合い、整備してきた歴史があります。更に、子弟への日本語教育や日本の文化の伝承にも力を入れていて、2世3世でも日本語が話せ読み書きもできることに驚きました。
 海外の移住地で日本の良き伝統を守りながらも、日本人らしく堅実にその国に溶け込み信頼もされている姿は、国内移住地育ちの私には大きな衝撃でした。いつかは、村の農業青年に見てもらいたいと長年思っていましたが、それが実現でき今回につながりました。
 大西さん始め皆さんは、大潟村に来て大変参考になったと話されていました。そして、イグアス市の市長が日系人であり、自治体間の交流についても市長に話しておくとのことです。
 来年の1月5日から村の農業青年2名と役場職員1名がイグアス移住地を訪問しお世話になります。地球の反対側のパラグアイ・イグアス移住地とは、今後、更に交流を深めて行ければと思います。