コンテンツ番号:784 更新日:2020年11月16日

国営土地改良事業の要望活動の画像
農林水産省での要望活動

 11月16日、八郎潟地区国営土地改良事業(農業用水路・排水路の改修)の国への要望活動を大潟土地改良区の今野理事長、秋田県農林水産部の中西次長と共に行ってきました。次年度の国予算の概算要求に「事業着手地区」として「八郎潟」が掲載されていますが、確実に予算確保を図り事業を進めていかなければなりません。
 要望に当たって、地元選出の金田勝年衆議院議員(衆議院予算委員長)から、農林水産省と財務省への調整をして頂き、両省とも幹部への効果的な要望を行うことが出来ました。金田先生には同行までして頂き、大変感謝しております。
 大潟村が国営八郎潟干拓事業により八郎潟の湖底に誕生し、今年で56年目となります。防潮水門と南北の排水機場、取水口はすでに更新して頂きましたが、農業用水路と排水路の改修は行われず、老朽化が著しい状況となっています。
 大潟村では、大潟村農産物輸出促進協議会を立ち上げ、村内事業者と共に輸出に取り組み、米粉を活用したグルテンフリーパスタや米粉の皮餃子が順調に実績を積み上げて上げてきました。更に、餃子はノングルテン・ノンミート(大豆ミート)の商品開発も行い、ヨーロッパ、アメリカへの輸出が本格化しています。また、あきたこまち生産者協会は流通改革にも取り組み、運送業者と提携した輸出体制の構築を図り、大潟村で県内19業者の商品を輸出コンテナに積み込み、秋田港から台湾へ直接輸出し、大幅な経費削減を図ることができました。今後、更に実績を伸ばしていくことが期待されています。
 また、高収益作物としてJA大潟を中心にタマネギの栽培にも取り組み、本年は収量・品質共に良い結果をなりました。しかし、圃場によってトウ立ちや収量減など課題もあります。秋田県立大学と農研機構東北の協力を頂き、課題解決を図り栽培農家を増やして行ければと思います。
 そして、秋田県で初めてとなるパックご飯工場の建設が村で進んでいます。コロナ禍でパックご飯の家庭需要が増えていること、そして、輸出も見込めることから秋田米の販路拡大にも期待されています。
 これら事業も、農業生産があって初めて成り立つ事業であり、農業基盤整備が何よりも重要となります。今後の、農業・農村の発展のためにも、八郎潟地区国営土地改良事業を確実に進めていかなければなりません。

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