コンテンツ番号:678 更新日:2016年01月25日

かつての八郎潟を彷彿の画像
陣森から見た冬の大潟村

 1月24日、日本に大寒波が来ているとき日中は良く晴れましたので、大潟村の東側にある旧琴丘町の陣森に登ってきました。大潟村がよく見える、私の好きな場所です。
 こうしてみると、かつての八郎潟が氷で覆われていた頃のようです。
 しかし、白銀の下は湖ではなく、広大な農地となっています。今頃は、ガン類はじめ多くの渡り鳥が落ち穂を、大地の恵みのようについばんでいます。また、防風林には多くの猛禽類が止まって、冬鳥やネズミを狙っていて、氷で覆われていた頃以上に、多様な生態系が育まれています。そして、何よりも人の営みが盛んです。
 現在、日本は人口減少の局面で、秋田県は少子高齢化の人口減少の先頭を行っています。日本農業は担い手不足、TPPや減反改革、農協改革と大きな転機にあります。そうしたなか、大潟村の広大な大地(農地)と人材をどのように活かしていくか。産業(農業)・教育・福士・観光、まだまだ、やれることはたくさんあると思います。

 昨日、村のチャレンジマインド海外研修で、南米から帰国したばかりの青年農業者二人と話す機会がありました。主に、ブラジル、パラグアイで、移住した日系農家にホームステイしての視察研修です。両国とも政府による農家への支援が無いなか、国際市場で戦っているそうで、とても刺激になったようでした。また、機能性の高い作物の栽培も見てきて、実際に食べてみて、大潟村 で栽培してみたいと熱く語っていました。
 どの国の農家もそれぞれの厳しい状況のなかで、逞しく農業生産に励み、チャレンジしていることになります。
 村では、地方創生総合戦略において、働く場(産業)が最も大切だと言うことで、農業振興に力を入れることとしています。合わせて、農業特区の申請もしていて、農業生産がより効率的に行えるように環境整備を図るものです。
 二世、三世が農業生産を担う時代に入っている大潟村です。若い感性を発揮して、今までの大潟村に無いような、日本に無いような農業の展開に期待したいと思います。村としても、そうしたチャレンジは最大限支援して行きたいと思います。

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