コンテンツ番号:848 更新日:2021年08月04日

大潟村戦没者追悼式の画像

 8月3日大潟村戦没者追悼式を行いました。
 大潟村には戦没者が73名おられ、ご遺族ならびに関係者が参列して追悼式を毎年行っています。
 先の大戦から76年目となり、年々追悼式への出席者は減っていますが、戦没者のご冥福をお祈りすると共に、戦争を二度と起こさないためにも戦没者追悼式は重要であります。
 
式辞
 本日、ご遺族並びに御来賓の皆様のご参列をいただき、令和3年度大潟村戦没者追悼式を挙行することができましたことに感謝申し上げます。
 ここに、村民を代表し73柱の「御霊」の前に、謹んで哀悼の誠を捧げます。
 今年は先の大戦が終わりを告げてから76年目となります。
 多くの方々が祖国の安泰を願い、家族を案じつつも厳しく激しい戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは愛する家族を思いながら再び郷土の地を踏むことなく遠い異国の地で亡くなられました。
 戦没者の方々の在りし日の姿を偲びますとともに、ご冥福を心よりお祈りいたします。
 大潟村は1964年、先の東京オリンピックと同じ年に、戦後の食糧不足を解消するため八郎潟干拓により誕生し、今年で57年目を迎えております。これまで、ご遺族の皆様をはじめ、村民のたゆみない努力によって湖底の大地から緑豊かな大地へと素晴らしい発展を遂げて参りました。
 今、当たり前のように享受している日本の平和と繁栄、そして、豊かな大潟村は、戦争によって心ならずも命を落とされた方々の犠牲の上に築かれていること、また、村民と国民が一致団結のもと努力を積み重ねて成り立ったものであることを、改めて心に深く刻んでまいらなければなりません。
 世界では未だ争いが絶えず、多くの人々が戦火にさらされ苦しんでいます。また、昨年より引き続き新型コロナウイルスの感染拡大が続き、ワクチン接種が進んでおりますが、世界的非常事態という状況には変わりありません。新型コロナウイルスという人類の新たな脅威に立ち向かうためには、よりいっそうの世界平和と連帯が重要であります。
 戦後に生まれた世代が大半を占めるようになった今、改めて戦争の悲惨さと平和の尊さ、戦禍から見事な復興を遂げた先人の逞しさを語り継いでいかなければなりません。
 そうしたなか、東京オリンピックが開催され、大潟村ではデンマークボート選手の合宿も行われました。オリンピックでは、世界平和の重要性とコロナ禍でも様々なことに挑戦できることをアピールしています。
 私たちは、コロナ禍をはじめ、いかなる困難においても世界の恒久平和の実現と大潟村の発展に向け惜しみない努力をしていくことをここに誓います。
 終わりに、戦没者の方々のご冥福とご遺族の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、式辞といたします。

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