コンテンツ番号:688 更新日:2016年04月13日

御柱祭りの画像
御柱祭りの木落し

 4月9日(土)から10日(日)にかけて、青木下諏訪町長の計らいで、ボート所在市町村協議会役員と日本ボート協会関係者を含め御柱祭りの観覧と交流会に参加してきました。
 御柱祭りは1200年続いている天下の大祭で、7年ごとに樹齢200年以上のモミの巨木を山から切り出し、すべて人力で曳き出し諏訪大社にモミの木の柱を建て、奉納する祭りです。
 山から木を曳いて神社に建てるという単純な祭りですが、準備に6年かけ地区ごとに神社(諏訪大社は4社からなっている)と建てる場所が割り振られ、地区の氏子がそれぞれ「ご奉仕」の準備作業を進め、地域を挙げての祭りとなっていました。
 今回の観覧は、山出しのメインとなる木落しです。山から木落しの場所まで数千人の氏子が、山道を長い綱で巨木を曳いて来ていることも驚きでした。
 ほとんどが地元の人々で、神社の「ご奉仕」と言って、それぞれの役割をしっかり果たしながら、祭りを盛り上げている姿には地元への愛着と誇りを感じます。
 もともと人に見せる祭りでは無いということで、観覧席にいても解説があるわけでも無く、しかし、マイクも使わず遠くまで響く木遺りの唄や消防団のラッパで状況が感じ取れます。人が立つのも困難な急斜面の上に巨木が競り出てきて、緊張が走ります。しばらくセレモニーが続いて、赤い旗が白に変わって間もなく、人を乗せた巨木の柱は滑り出しました。
 一瞬の出来事ですが、スローモーションのように心に焼き付きました。そして、諏訪の人々の心意気を感じた瞬間でもありました。
 50年の歴史を刻んだ大潟村ですが、今後100年、1000年と続くには、村の心の柱である神社を守る「ご奉仕」が無くては決して続きません。
 村民と共に地域への愛着と誇りを持てる村づくりを、更に進めて参ります。

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