コンテンツ番号:698 更新日:2016年05月26日

水田が輝く大潟村の画像
陣森山から見た大潟村

 田んぼに水を入れて田植えをして苗が伸びるまでの間、山から見ると大潟村の水田が一面に輝いています。
 この日は、朝靄が発生して写真が霞んでしまって残念ですが、輝く水田はかつての八郎湖のようです。八郎潟干拓で中央干拓部分は15,600haあり、そのうち約11,000haの水田が湖に戻ったように見えています。
 この水田は、単に稲を栽培しているだけではなく、多くの生き物を育む役割も果たしています。稲ワラが微生物の餌になり、微生物をイトミミズやミジンコが餌にして食物連鎖が続き、結果として多くの野鳥が生息していることにつながっています。
 人の手が加えられた自然を里山というように、水田を中心とした自然を湿地性里山環境と私たちは表現しています。かつての八郎潟が干拓によって陸地化されましたが、水田では環境保全型農業を推進してきたことで、水生生物はじめ多くの生き物を育む豊かな自然へと発展してきました。
 今後もこうした環境を守ると共に、富栄養化が解消されない八郎湖の水質改善には、粘り強く取り組んでいかなければなりません。

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