コンテンツ番号:701 更新日:2016年06月16日

姜尚中〔カンサンジュン〕さんとの懇談の画像

昨日、姜尚中さんと懇談する機会がありました。
当初、ホテルサンルーラルで食事を取りながらと予定していましたが、姜尚中さんが村の人が良く集まる居酒屋などが良いと言うことで、「紀の屋」で懇談することになりました。
 姜尚中さんは、今回大潟村に新聞で連載している「姜尚中が歩く近代から未来へ」の取材で、特に農業をテーマに来られたとのことです。そして、日中は以前の村長経験者や九州からの入植農家から話を聞いて、主要な施設も見学されたとのことでした。
 開口一番「素晴らしい農村ですね。日本にこのような所があったとは驚きです。」と話され、村は、一昨年村創立50周年を迎えたばかりのまだ歴史の浅い村ですが、様々なことが凝縮されていていろいろな話題に話が広がりました。
 テレビで見るよりも気さくな方で、店で用意して頂いたジュンサイ鍋やワラビ、ミズなどの山菜料理と大潟村産の亀の尾で造った酒も持参して、美味しく話も弾みました。
 大潟村に熊本県から入植された方は3家族あり、また、熊本から海外へ農業移住された方は多数いるとのことでした。
 大潟村は、海外とのつながりと言うことでは、中学生の韓国インピ中学との相互交流、チャレンジマインド海外研修として、村の農業青年と役場職員をブラジルとパラグアイの日系移住地に毎年視察研修に派遣していること、毎年アフリカから稲作研修で村に来ていること、海外農業実習経験者が50名ほどいて農業をしていることなどの話から、「農村は国際化が進んでいるのですね。」と驚いていました。
 TPPや農産物の輸出についても話題になり、「日本食ブームは日本の農産物を輸出に結びつけるチャンスになる。」素晴らしい日本の農村、特に大潟村はゼロから農業生産と農村集落を築いてきたノウハウがある。こうした、「農業基盤整備、農業生産技術、集落整備、コミュニティづくりもパッケージとして輸出できる」のではないかとのお話しに、驚きと新たな可能性を感じた、姜尚中さんとの懇談でした。