コンテンツ番号:704 更新日:2016年06月27日

梁桂和(ヤンゲファ)韓国総領事の表敬訪問の画像
朴金芳韓国民団秋田県団長  梁桂和総領事  高橋村長

 6月23日に梁桂和(ヤンゲファ)韓国総領事が村を表敬訪問されました。
 大潟村では以前、干拓事業の技術的支援をオランダから受けたことから、オランダとの交流の一環で、青年海外研修としてオランダを中心にヨーロッパへの青年研修を実施していました。しかし、オランダとの交流は一方的に訪問するだけで、次第にその熱も冷め研修事業は途絶えていました。
 その後、国際交流の必要性から中学生を中心に相互交流の事業ができないかと、村民有志で子ども海外研修検討委員会を立ち上げ、検討してきた経緯があります。国内の視察や台湾や韓国など近くで相互に交流できる国に絞って調査をし、最終的には韓国が最適であるとの結論に至りました。
 その後、韓国民団秋田県本部の協力をいただき、韓国のソウル市内や群山市の学校訪問調査をし、群山市教育委員会との調整を経て群山市インピ中学との相互交流をすることが決まりました。群山市は韓国最大のセマングン干拓工事を進めていたこともあり、大潟村に最も適した自治体であることも大きな要素となりました。
 そして、平成14年から相互交流が始まり、竹島問題がクローズアップされた年や東日本大震災の年、韓国の旅客船沈没事故の年など相互交流ができなかった年や訪問のみの年などありましたが、今日まで交流を継続してきています。
 交流のとき、子どもたち同士やホームステイでの会話は主に英語で行われています。勉強した外国語(英語)で互いに会話をすることで、英語の必要性と様々な国の言語についての認識が芽生えるだけでも将来につながると思います。
 また、子ども海外研修事業は村民の有志が実行委員会を作って、多くの困難を乗り越えて事業を継続してきました。実行委員はじめ関係者の皆様に心から感謝と敬意を表します。

 相互交流を継続してきたことで、梁桂和(ヤンゲファ)総領事が大潟村を表敬し感謝の言葉を述べられました。私と小松実行委員長、北林教育長が同席してとても感慨深いものがあります。
 秋田では、秋田空港とインチョン空港をつなぐコリアンエアーの就航が途絶えてしまい不便になっています。総領事も秋田県知事に支援をお願いするとのことでした。
 複雑化する国際社会情勢において、アジアでは中国が台頭するなか、民主主義の基本的な考えが同じ隣国同士の連携は大切なことです。総領事も今後、交流に協力してくれるとのことでした。
 大潟村と群山市の中学生が交流を通じて国際社会への一歩となり、将来の成長につながることを願い、今後も子ども海外研修事業を支援して参ります。