都市公園整備(津波を減衰させる機能を持つ)
2013年は被災地の片付けが進んでいたとはいえ、まだ震災の爪痕が生々しく至る所に見られ、震災当時の津波の状況を察するには充分でした。役場の目の前まで津波が押し寄せ、流された車が役場入り口に達し、役場より海側の町の中心部では商店や家屋がほとんど流され、小田村長の家も流されてしまっていました。
村はすでに復興計画が承認され、復興の工事が進められ早いところでは被災者住宅の建設が終わっていました。それでも、高台への宅地造成や堤防、鉄道、道路などまだまだ時間がかかるように見受けられました。
今回は、予定していた工事がほぼ終了に近づいているとのことで、以前とは見違えるように整備され近代的な様相となっていました。また、復興の重要な要素の産業振興も進められ、ヤマブドウの栽培から「涼風ワイナリー」を立ち上げてワインの醸造が始まっていました。ヤマブドウの酸味が効いたとても爽やかなワインで美味しく頂きました。また、昔から行われていた塩造りを復活させて「野田塩」として販売が進められ、まろやかな味わい深い塩でした。そして、海ではわかめやホタテの養殖が行われホタテは肉厚で市場の評価も高いとのことです。更に、バイオマス発電事業の計画も進められていました。
簡易水道の会議でしたが、野田村の復興の様子に触れることができ順調に復興が進められていることに安心するとともに、地方創生においては村もまだまだ取り組みを加速させる必要があると感じました。