コンテンツ番号:760 更新日:2017年06月25日

人間・植物関係学会2017年大会の画像

 6月24日「人間・植物関係学会2017年大会」公開シンポジウムが大潟村でありました。秋田県立大学が幹事校として、神田先生が準備を進めてきた大会です。
 その中で、個別講演として社会福祉法人南秋福祉会大潟つくし苑施設長の佐藤さんより「農福連携(障害者の就労)を目指す大潟村モデル」が印象的でありました。
 平成20年に大潟に南秋つくし苑大潟分場として開設し、製菓作業と農作業を主な生産活動としては始まりました。平成22年には独立して「大潟つくし苑」となり、翌年には建物も増築して利用者の増加に対応しています。平成26年からは秋田県立大学と提携して、農業の就労実習を開始しました。また、平成27年にはボランティアの「福くるみの会」が育ててきた、クルミの木の管理運営を移管され、クルミの菓子の生産・販売を開始します。更に、平成29年からは農福連携の施設外就労(農家の圃場で作業受託)を開始しています。
 このように、大潟分場を開設してから順調に事業を充実し、利用者の社会参画・就労を実現してきています。
 佐藤施設長からは、こうした活動をしてこられたのも大潟村だからこそで、多くの方々の支援があったおかげと感謝の言葉がありました。結びに、現在大潟村で取り組んでいる「農福連携」の充実を地域と一体となり、施設利用者も農家も双方にとって有益になるように進め、今以上に魅力のある大潟村になるために取り組んでいくと力強いお話しでした。
 また、大潟村の特別養護老人ホームにおいては、県立大学・学生・大潟村老人クラブが共同で園芸セラピーに取り組んでいます。更に、老人クラブは柿の栽培を通じて景観形成や子どものとの交流、高齢者の社会参画、老人クラブの資金源確保と素晴らしい効果を上げています。
 今後も、農福連携を通じて障害者と高齢者の福祉の充実を図っていきたいと思います。

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