建設が進むパックご飯工場
大潟村の誘致企業用地では、現在、パックご飯工場の建設が順調に進み完成間近となっております。
昨年、村内の米販売会社が中心となり、新たにパックご飯製造販売会社「株式会社ジャパン・パックライス秋田」を設立し、農林水産省の補助事業の採択を受け建設を進めてきました。
本日、パックご飯工場を視察に行ってきて、その設備の大きさと精密な自動化や殺菌システム、安全管理に驚きました。パックご飯の製造能力は最大6000食/1時間であり、年間2,304万食の製造を計画しています。大変大きな工場ですが、ほとんど自動化で行うシステムのため、作業員は二交代でも10人程度とのことです。
秋田県では初めてのパックご飯工場となり、県はじめ期待の大きい事業となっています。また、秋田県では期待の良食味米の新品種「サキホコレ」の試験栽培が、今年から農家の段階で始まりました。来年から本格栽培を予定しており、サキホコレのパックご飯をこの工場で製造することも計画しており、期待は膨らみます。
メーカーによると同じパックごはん製造ラインは世界に供給され、日本を含め60台設置したとのことであり、実績のある完成された製造装置であります。特に、韓国での需要が大きく伸びていて、最近ではレストランでパックご飯を容器のまま、ご飯を提供する店もあるほど認知度が上がっているようです。ご飯を炊いて保存しておくよりも、パックご飯のほうが美味しいことから、あえて容器ごと出すとのことです。
大潟村の工場では、パックご飯の輸出についても計画しております。海外でも認知されているパックご飯ですから、日本の米どころ「秋田のパックご飯」として、認知され販売が伸びることを願っております。
米の消費が急激に減るなか、パックご飯が新たな消費のスタイルとして定着し、米の消費が伸びていくことを期待したいと思います。