村の農地は重粘土土壌が多く肥沃な反面、排水性が悪く圃場の暗渠は欠かせません。暗渠は10年もすると効き目が悪くなり、農家は毎年順番に暗渠を入れていきます。
圃場の長さは140メートルあり、トレンチャー(掘削機)で幅30センチ深さ60センチから90センチの勾配を付けて掘り、コルゲートパイプ(細かい穴の空いたパイプ)を底に入れ、その上にモミガラを溝に入れて水の通りを良くします。
写真はモミガラを充填した状態の所に、横にモミガラだけの暗渠を更に追加した状態です。畑作を行う場合は更に排水性を高めるため、モミガラだけの横暗渠を入れます。この圃場は来年大豆を栽培する予定です。
現在、暗渠には国の補助事業が活用でき、多くの農家が自力で暗渠を施工しています。選挙が始まりましたが、こうした圃場の基盤整備関連予算は継続性が何よりも大切であります。