コンテンツ番号:751 更新日:2017年03月31日

「デンマークはなぜ幸福度世界一なのか?」の画像

 大潟村とデンマーク大使館は昨年12月12日に「駐日デンマーク王国大使館と大潟村における総合交流の促進に関する覚書き」を締結していました。
 現在、総合村づくり計画の策定を進めている大潟村です。策定の参考になればと3月31日、デンマーク大使館上席商務官の田中いずみさんより「デンマークはなぜ幸福度世界一なのか?」と題した講演をして頂きました。
 国連のランキングでは、調査対象にする国の国民の自由度や、1人あたりの国内総生産(GDP)、政治、社会福祉の制度などを元に「幸福度」を数値化し、ランク付けしているそうです。
 デンマークは九州ほどの国土に人口560万人と小さな国ですが、幸福度では国民一人あたりのGDP、政治の透明性、社会の寛容性、福祉、教育などの指標が良いとのことです。これらは、長年培ってきたデンマークの国づくりの考え方が反映された結果とも言えます。
 かつて北欧の大国として、北欧全土はもとよりイギリスの一部も国土としていた頃もあったそうです。それが、現在の小さな国となって「内なる開発」に力を入れ、国づくりを進めてきた結果が幸福度のランキング一位(2016年)になったそうです。デンマークにとっての内なる開発は、国土(農業)、エネルギー(再生可能エネルギー)、国民(人材)の開発に力を入れてきたことであり、農業国として自立し自給率300%で輸出もしていて、再生可能エネルギー分野では世界をリードし、国民の人権を守り、福祉の充実、教育の機会の充実など素晴らしい国づくりが行われています。
 「大潟村第2期総合村づくり計画」策定にあたり、何が村民にとって幸福なのか、今後どういった村づくりを目指して行くか、地方の小さな自治体として出来ることは何かなど大変参考になりました。
 今後ともデンマーク大使館を通じ幅広い分野で交流できることを願っています。