大潟村教育振興大会

1月7日(火)に村民センターにて、

「第42回大潟村教育振興大会が開催されました。

学校・社会教育の課題について、地域住民や保護者と一緒に理解を深め合うことを目的に毎年開催されており、今年は講演会と村民代表によるパネルディスカッションが行われました。

 

始めに大潟村の教育振興に務めた方々の表彰が行われ、大潟村教育長あいさつ、大潟村長、大潟村議会議長の祝辞が述べられました。

「地域全体で子どもを育てることを大事にしてきた。そのように育って大人になった方が、今度は自分たちが村を支えたいと思うような村づくりを進めていきたい」

と大潟村長。

 

次に、国際教養大学 准教授 工藤 尚悟 氏による講演、

「人口減少時代の持続可能なまちづくり-大学生が見ている地域の魅力-」

が行われました。

 

人口の増加が地域の将来を決める決定的な要因のように扱われているが、総人口が減少しているなかで、減少を回避する方向性の議論だけでいいのか。

人口規模は重要ではあるが、その地域をその地域たるものにしている要素は何か?

「量」だけではなく「質」をまもることが持続可能なまちづくりに大切なのではないか。

 

人口減少の見方、捉え方を変えると、また見えてくるものがあるということにハッとさせられました。

 

 

次に、村民代表によるパネルディスカッションが行われました。

 

 

大潟村で生まれ育った人の目線、外から村に来た人の目線で、村の魅力や昔と比べて変化したことなど様々なトークが展開されました。

 

村外出身で大潟村フレッシュミズの武石さんは、村は外からきても発言がしやすく、またそれが実現しやすいと感じる。

地域を1つの家族と思えたら村民同士もっとわかり合えるのではないか。

 

株式会社大潟村松橋ファームの松橋さんは、今までは新しいことをしなくても安定していたが、変化の局面を迎えているのを感じる。

村の子どもたちには、部活動など様々な機会、選択肢を与えていきたい。

 

男鹿市立美里小学校教論の伊藤さんは、子どもの頃から村出身だと良い印象をもたれることが多かった(給食が美味しいらしいね!など)

村は地域と子どもが繋がる機会が多い。基盤がしっかりしてる農家はかなり魅力があると思う。

 

工藤准教授は、大潟村はボート競技や農業交流などで外国と関わりが多い村という印象。

定住者だけではなく、外側から訪ねてきて関わる人たちも地域を構成する1つ。

と話されました。

 

 

個人的に印象に残ったことは、国際教養大学の学生が県外で就職しても、「秋田」と関わる機会を探している人が多いということでした。

(国際教養大学の学生は8割が県外出身者だそうです)

また、場所や物ではなく「人」に出会いたいと感じているそうです。

 

住んでいると秋田は何もない、と思ってしまいがちですが、「人」もその地域の魅力の1つなのですね。

今回は、個人的にも色々なことを考える良い機会となりました!

(K・M)