「チャペルでルキオラ音楽隊」開催しました

こんにちは!
地域おこし協力隊の若狭晴香です。

11月15日(土)にサンルーラル大潟のチャペルで音楽イベントを開催しました。

子どもたちの未来へ豊かな自然環境を繋いでいきたいという想いで企画したこのイベント。
当日は多くの皆様にご来場いただき温かい雰囲気の中で音楽と学びが交わるひとときとなりました。

オープニングは大潟村が誇る、大潟中学校吹奏楽部による演奏です。
お馴染みのアニメの楽曲を中心に心弾む演奏を披露してくれました。

 

 

 

 

演奏の途中にはアンパンマンの楽しいお芝居も入り、思わず笑いがこぼれる一幕も。

 

実はこのイベントの出演をお願いした時、3年生の引退と顧問の先生が産休に入る直前というタイミングだったので1,2年生にとっては心細かったと思います。

それでも、来場者を楽しませようと一生懸命にステージを作り上げる姿に感動しました。

本番前に産休中の先生が応援に駆けつけ生徒たちがとても嬉しそうでした♪

 

続いて吉田太尊さんの講演です。
秋田県立大学博士前期課程2年生の吉田さんは、トキとの共生を目指す里地として生態系保全に取り組んでいるにかほ市で生き物調査をされています。

田んぼの「江」が育む生態系についてお話ししてくださいました。
「江」とは田んぼの脇に掘られた水路のことです。
田んぼの水が無い時期でも「江」には水が残っているので水を必要とする生き物の住処となります。

調査中に見つけた水辺の様々な生き物を紹介してくれました。
中には絶滅危惧種のホトケドジョウも!
「この生き物たちはトキの餌となり豊かな生態系の循環が生まれます」

しかし圃場整備や水路がコンクリート化していることなどから「江」は少なくなっているそうです。

プライベートで農作業されることもあるという吉田さんは
「自然に興味関心を抱き、共にあることを感じながら活動していくと、里地里山はあるべきもので、未来へ残さなければならないものであると感じることができる」とお話ししてくださいました。

効率を大切にしてきた現代の農業のおかげで、わたしたちは安心して食べることができています。
これからはその恵みをいただきながら、生き物たちとも寄り添っていけるような関わり方を考えていく事が大切だと感じました。

次はファームガーデンたそがれ 菊池晃生さんの講演です。
菊地さんは潟上市で有機栽培のコミュニティ―ファームを営んでいます。

空間デザインの経験を活かし、人も自然環境も持続可能な農業のスタイルを常に考えて実践されています。

 

「失われてしまっている百姓力や里の仕事、暮らしの知恵を再構築、再評価し持続可能でクリエイティブな暮らしを作ること。
土と繋がり、種をつなぎ、おいしいものをみんなで食べる。
ただ農産物を作るだけが農業の仕事ではなくてもっと色んな視点で農業を改変していく事が出来ると面白いかなと思いました」

さらに持続可能な地域づくりについての考察もお話ししてくださいました。
「南秋田郡は面白い取り組みが増えてきていると感じます。
次は有機的な人の連鎖が必要なんじゃないかと考えます。点と点がつながり人が集まる魅力的なエリアになれば良いと思ってます。里で生きている人が減らない。むしろ増えて行くように。」

環境や暮らしをどのように次世代へ引き継いでいくべきか。その真摯な想いが言葉の端々に感じられ、大潟村と周辺地域の持続性を改めて考える貴重な時間となりました。

いよいよ最後は「ルキオラ音楽隊」の演奏です。
ルキオラ音楽隊は豊かな里山をこどもたちにつないでいきたいという想いに賛同したアーティストが集まって結成されました。

美しい歌声と楽器の響きが重なり、子どもも大人も耳を傾け聴き入っている様子が印象的でした。
時には皆で歌い会場には一体感が生まれました。

 

後半は村内外の子どもたちがコーラスとして参加し、伸びやかな歌声が響きました。

 

子どもたちはこの日のために放課後に練習してきました。

初対面のアーティストともすぐに打ち解け一致団結!

 

コーラス隊の募集時や練習では保護者の皆様がとても協力してくださり、すごく助けられました!

今回関わってくださった皆様のおかげで無事に開催することができたことを、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました!