2015年03月14日
3月8日(日)、大潟村の田んぼで、自然観察会がありました。
その名も「ジオパーク登録地・大潟村の干拓地にやってくる渡り鳥を見よう」です。
(主催:大潟村教育委員会、協力:大潟の自然を愛する会)
講師は、日本雁を保護する会会長の、呉地正行さんです。
呉地さんは、大潟村応援大使も務めてくださっています。
午前中は呉地先生によるオリエンテーション。
本日のメインターゲットであるシジュウカラガンについて、
絶滅の危機から奇跡的な復活までの道のりを教えていただきました。
この日は本当にいい天気。
広い田んぼを縫うようにバスを走らせると、
最初に発見したのは、タゲリという鳥でした。
▲タゲリ。5羽くらいまとまっていました。
大潟村でしばし休息したあと、ユーラシア大陸へ渡って越冬するそうです。
警戒心が強く、水田のような、見通しの良い場所にいます。
バスの中からコッソリ観察しましたが、
「鳥たちもこっちを観察しているんですよ」とのこと。
なかなかオシャレなヘアースタイルですね。
この日は聞けませんでしたが、「ミャーミャー」と猫みたいに鳴くんだそうな。
さて、前日までは多数確認されていたシジュウカラガンたち、この日はなかなか見あたりません。
それでもバスを走らせていると、
大物発見! オオワシです!
▲「どれどれ!?おお〜!!すごい!!」
▲カメラの腕が悪く、ビシッときませんでした(T_T)アウー
皆さんにくっきり見てもらいたいので、
前日に同じ木にとまっていた個体を
大潟の自然を愛する会の方が撮影したものも以下に載せます。
▲前日、同じ木にとまっていたオオワシ。ビシッときてるでしょ?凛々しい!!
翼を広げると2mを優に超え、国内で観察されるタカ類の中で最大です(^o^)
世界に5,000〜7,000個体と言われているオオワシの一部が、本州でも見られるんです!
参加者の中には「昔、オオワシを見るために北海道の奥地まで行ったんだけど、大潟村でも見られるんだね〜」という方もいました。
▲前日にはオジロワシもいましたよ♪ 悠々と空を散歩。
右下が親鳥、左上が若鳥です。成鳥個体は尾が白いのが特徴です。
さてさて、今日のメインターゲットはあくまでシジュウカラガンなのであります。
が、なかなかいませんねぇ。
▲ほとんどのガン類が北へ行ってしまった中、それでもオオヒシクイを発見。
オオヒシクイは世界最大級のガンなのだそうです♪
▲遠くて種類まではわかりませんでしたが、飛行するガンの群れもちらほら。
結局この日は、残念ながらはっきりとシジュウカラガンを見ることができませんでした。
前日までは↓こんなにバッサバッサいたんですが(>_<;)
▲前日(3/7)に大潟村内で撮影されたシジュウカラガンの群れ。
それでも参加者のみなさんは大満足の様子でした。
なんたって、オオワシが見られたわけですからね(>_<)オツリガクルー♪
午後からは、
工作教室「まねっこ鳥笛で遊ぼう!」が行われました。
会場は大潟村干拓博物館。
ストローや紙コップを使って、3種類の鳥笛を作りました♪
大人も子供も夢中で工作中!
最初は音が出なくても、みなさんすぐにコツをつかんでいました。
いったん鳴り出したらみんなもう夢中! ビービーグァーグァー!
知らずに入ってきた人にとっては異様な光景だったでしょうね(^_^;)
かくして、ボリューム満点の一日は幕を閉じました♪
このイベントは毎年3月の第1日曜日に開催しているそうですので、ぜひいらしてくださいね。
※今回は諸般の事情(講師の呉地先生がコスタリカに行っていたそうです)で第2日曜日になりました。
(tatsu-knee)