シリーズ《この人に会いたい!》第13回

10月29日(土)~11月4日(金)の日程で、大仙市で『第145回 秋田県種苗交換会』が開催されました。

秋田県人にはおなじみの、毎年秋に開催されている、歴史と伝統のある農業の祭典です。

 

今回の《この人に会いたい!》は、この『種苗交換会』の水稲(すいとう)部門に出品し、その都度入賞を果たしている、松橋勝悦(しょうえつ)さんにお話しを伺いました!

 

 

 

Q1. まずはじめに、種苗交換会に出品することになったきっかけを教えてください。

 

   村内在住の方で出品されている方がいて、

   その方が受賞したのがきっかけです。

   出品用の株稲の育て方も教わりました。

 

 

Q2. 普通の稲を育てるのと、どのような違いがありますか?育て方を教えてください。

 

   通常のお米を作っている田んぼの一画を、

   ネットで囲い、そこで作っています。

   違いとしては、通常の稲よりも間隔を広くとって、

   手で植えています。肥料も同じ物を使用していますが、

   やり方には気をつかいます。

   通常よりも若干多めかもしれません。

   種まきから植えるまでの生育方法は、

   通常の物と変わりありません。

 

 

Q3. どの位の量を作っているのですか?

 

   30株作っています。

   そのうち実際に出品するのは10株です。

   出品するときは、5株を一纏めにして出品し、

   審査用に1つ、

   展示用に1つの計2作品の出品になります。

 

 

Q4. 出品歴と、受賞歴を教えてください。

 

   平成29年の、第140回から出品を始め、

   今年で6年目になります。最初の作品は3等賞でした。

   次の第141回~144回まで2等賞。

   今年の145回が3等賞でした。

 

ブログ担当:最初に出品されてから、毎年入賞されているのですね。すごいです!

 

   今年も2等賞とれるのでは、と思っていましたが、

   今年は台風が直撃しそうな

   予報だったため、少し早めに取り出しました。

   そのことが多少影響しているのかもしれません。

 

水稲部門『あきたこまち』で3等賞を受賞した松橋さんの作品。下2枚は、一番右側が松橋さんの作品です。

 

 

Q5. 根を傷つけずに取り出すには、どのようにするのですか?

 

   エンジン付きのポンプで水を噴射し、

   その水の勢いで土を柔らかく、

   溶かしていくような感じで落としていき、

   少しずつ取り出します。

   その後半日ほど天日に干し、さらに2~3日、

   ストーブをつけたハウスの中で乾燥させます。

   そうすることで、青みがかった状態になります。

   天日に干し続けると、黄色くなってしまうので。

 

ブログ担当:青い色味を出せているか、という事も審査のポイントになるのですね。

 

 

後日、農業アドバイザーの松橋さんにも、水稲部門審査のポイントを伺いました。

水稲部門は、上の写真でもわかるように、5株を一纏めにして出品します。

 

・籾の実り具合

・穂首(稲穂の元)から、穂先までの長さが5株とも均一か。(ここの長さが揃っていると、生育が均一に出来ている、という事になります。)

・全体の色味

・根の部分の整い具合

 

等が審査のポイントになるそうです。ちなみに、水稲部門の審査は農業試験場が行っています。

 

 

こちらは、水稲部門『サキホコレ』で一等賞の作品です。

 

 

 

 

今年で87歳の年齢を感じさせない松橋さん。とても若々しく、はつらつとしておられます!

出品し続けている事を、まぁ趣味みたいなものだね、とおっしゃっていました。

楽しみつつ出品出来ていることが、その若さの秘訣の一因になっているのかな、と感じました(^^)

来年に向けての準備も、もうされているそうです!

 

松橋さん、この度は貴重なお話をありがとうございました!

今後のご活躍も楽しみにしています(^^)

 

 

(K・M)