2020年07月31日
7月30日(木)、大潟村公民館にて『 新型コロナウィルスに直面している世界』と題した国際理解講座が開かれました。
会場に集まった参加者の世代の広さとその数に、刻一刻と変わる地球規模の現状に対する関心の高さがうかがえました。
講師役は秋田県国際交流員 シャバラ エカテリーナさん(ロシア出身)、チョン インヨンさん(韓国出身)、大潟村国際交流員 アントン キュルブさん(デンマーク出身)の三名。
それぞれに母国のコロナウィルス対策とその実情を図解も交えつつ語りました。
早くからデジタル化に力を入れていた国はコロナ禍中も学校教育のオンラインへの移行がスムーズだったり、検査キットの普及によりPCR検査を多くの人に実施することがでた等、日本がもう一歩の分野でも他国の進んだ考え方や柔軟性に深くうなづく参加者の姿があちらこちらにありました。
その一方で、進化してますます便利になったアプリ機能の高さ故に、個人の行動履歴が他者に見られてしまうなどのプライバシー侵害の問題も浮上しているという事実も…。
また日本特有の「~をお願いします」というやわらかい表現と、他国の「~をしなさい!」等の圧の強い掲示文言についての話題から、「やわらかい言葉なのにそれを守る日本人の実直さに驚いた!!」のエピソードは、在日している講師の彼らだからこその発見かも知れません。
大潟村に居ながらにして「世界のいま」を学ぶ参加者たちと、質問や感想の声にじっくりと耳を傾け、自分の意見をまっすぐ伝えてくれる講師陣の姿が印象的でした。
(左からチョン インヨンさん、シャバラ エカテリーナさん、アントン キュルブさん)
参加対象者を中学生以上と設定しただけあって、この日の言語はオールジャパニーズ!!
お三方の日本語力の高さに脱帽したのはブログ担当だけではなかったはず。
日本に住む日本人が見えていないことと、日本に住む外国人だからこそ見えていること。
自分たちが生きていく世界のこれからをどんな方向に持って行けるかは、私たちひとりひとりの意識の質に託されている気がしました。
(P-Mas)