1800分の1の八郎潟

秋田市のフレスポ御所野の中にある、『ハチロウトープ』をご存知ですか?

ちなみに私は今回取材に行く事になって、初めて知りました(°0°;)!

 

 

『ハチロウトープ』は、大和リース株式会社秋田支店さんが、地域の方々とともに生物多様性についての意識を高めていきたいという思いから、フレスポ御所野内に作られたビオトープです。

※ビオトープは、生物が自然な状態で生息している空間を意味します。

令和4年3月に着工し、6月に完成。そして10月に完成イベントが行われました。

『ハチロウトープ』という名前は、隣接する小学校の児童から募集し決まったそうです。

 

干拓の歴史をもつ八郎湖。この『ハチロウトープ』は、干拓事業以前の八郎潟の再生をイメージして、実際の約1800分の1のサイズで作られました。

『ハチロウトープ』には、絶滅危惧種であるヤリタナゴやメダカ、ドジョウ、スジエビ、ヌカエビ、イシガイといった生物の他に、ヨシ、マコモ、ヒメガマ、スイレンといった水草も生息しています

 

※詳しくは、コチラのページををご覧下さい。文章も一部こちらから引用させて頂いております。

 

 

(メダカかな?気持ちよさそうに泳いでいました(^^))

 

このプロジェクトに、生物の事で助言してきた大潟村干拓博物館の館長に、完成にいたるまでのお話を伺いました。

干拓事業以前の八郎潟は汽水湖(きすい:海水と淡水が混じった水)で、それを再現するのは難しい為、淡水で作る事になりました。

昔の八郎潟に生息していて、現在も八郎湖周辺に生息している魚や貝、エビなどを館長がピックアップし、それを大和リースの担当者の方が苦労して集めたそうです。

とくに、メインとなる「ヤリタナゴ」をとるのには大変苦労したとの事。

ヤリタナゴは雑食で、藻類や昆虫などを食べ、二枚貝の中に産卵します。その二枚貝(今回はイシガイ)はヤリタナゴのフンや植物性プランクトンなどをエサとしているので、結果、水がきれいになります。

生き物の共生関係がなりたち、さらにそれが水質改善にもつながる。いいことずくめですね!自然の偉大さを感じました。

 

このビオトープの存在が、八郎湖のアオコによる水質問題解決のヒントになるのでは?と館長。

水質改善については簡単なお話ではありませんが、問題解決のヒントになるのであれば、とても嬉しい事だと思いました。

 

皆さまも、お買い物の際にでもぜひ『ハチロウトープ』に立ち寄ってみて下さいね(^^)

 

 

 

 

(K・M)