シリーズ《この人に会いたい!》第11回

今年11月、新しいALTとしてカナダから大潟村にやって来たクリストファー・ディピエトラントニオさん

今回の当シリーズは、大潟村公式YouTubeとのコラボ企画となっております♬

気になるクリスさんのインタビューはこちらをクリック!

 

 

Q1. 東京や京都などの大きな都市も赴任先に選べたと思いますが、なぜ小さな大潟村を選んだの?

 

面白い質問だね。

 ALTを希望するにはJETプログラムという団体に登録して希望地を3カ所まで選べるんだ。

例えば、仙台、東京、鹿児島といった感じに。日本の南、中央、北だね(笑)

大きな都市は便利だけど、僕は小さな場所の方がよりリアルな日本を知ることができると思ったんだ。正直に言うと僕は自分で大潟村に決めたわけじゃなく、

実際に決定通知を見て初めて「秋田県」とか「大潟村」という地名や「人口3,000人」という情報を知ったから、急いでグーグルで検索したよ(笑)。そして大潟村を調べていくうちに、開拓の歴史や自然豊かな風景にとても魅力を感じたよ。

 

Q2. ALTとして、大潟中学校でどんなことをしているの?

 

ALT(アシスタント・ランゲージ・ティーチャー)の名の通り、英語の授業で英語の先生のアシスタントをしているよ。教科書を使った授業で例文を読んだり、アメリカの文化を伝えたり、正しい答え方を教えたりね。

 

2月のバレンタインシーズンにはイングリッシュスタンプカードを生徒たちへ渡してみたんだ。彼らがもっと英語を使って会話を楽しんでくれるように。

教科書で学ぶ英語と普段の暮らしの中で使う英語とは異なるし、海外で、現地の人たちが話すスピードはとても速く、教科書とは違った言い回しをしていることにびっくりするはず。だから生徒たちには教科書の英語と同じくらいに会話で使う英語も日頃からとにかくたくさん話して慣れてもらいたいなと思っているよ。

会話って間違いを恐れないで話してみることの繰り返しでどんどん身に付くものだよね!

 

 

Q3. 大潟中学校の生徒たちの印象は?

 

素晴らしい子たちだよ。彼らはとてもbehaveだし・・・。

ブログ担当:behaveってどんな意味?

クリス:うーんと、「とても良い子たち」ってことね!

 

※behave:お行儀の良い

クリスは大潟中の生徒たちをお行儀の良い子たちと褒めてくれていました♬

 

カナダは・・・そんなにbehaveじゃないんだww

ブログ担当:ほんとに?でもそれは大都市だからじゃない?ここは小さな村だからみんな素直なんじゃ?

クリス:たしかに小さな村だよね。だけど僕の住んでいたところも通っていた学校も、大きな都市じゃなかったのに行儀良くは無かったなぁ(笑)。能代市と同じくらいの大きさだったよ。

ブログ担当:behave(お行儀の良い)じゃなかったんだね(笑)。

クリス:そう!behave(お行儀の良い)じゃなかった(笑)。ここの子たちは本当に良い子たちだよ。

 

 

 

Q4. クリスの好きな日本語や短い文章を教えて

 

日本に来る前は『こだわり』という言葉が好きだったな。

挨拶をはじめ日本の文化には本当に様々なこだわりが存在するでしょ。

そして日本に来てから、『一期一会』という新しい言葉に出会って大好きになったよ。

『一期一会』はとても力強い言葉だと思う。ざっくり言うと『二度と繰り返すことの無い瞬間』。ただ生きること、その瞬間の一つ一つがたった一度の出来事なんだ。

こうしている今もね。

茶道や日本文化的体験という枠を越えた、過去、現在、未来についてのメッセージでもあって、まるで多くの決断が変更不能であるかのように思う。

過去は二度と起こらない瞬間であふれていて、今現在の決断は再現不可能であり未来を決める。そういう意味で言えば過去は自分で変えられる。

本当に大好きな言葉だよ。

 

 

 

Q5. 大潟村のみんなにメッセージをどうぞ!

 

大潟村のみなさんの親切や温かいもてなしにとても感謝しています。

新たな取り組みを通して国際交流が盛り上がり、大潟村で育ち続けることを期待しています。

それと!ぼくを見かけたら気軽に声をかけてくださいね♬ 

日本語で大丈夫!

まだ僕は日本語を勉強中だけどね(笑)

どうもありがとう!

 

 

 

はにかんだかと思ったら真剣な眼差しになったり、またクスッと笑ったり・・・。

いろんな表情で語るクリスさんの様子は、公式YouTubeとあわせてご覧いただくのがオススメ(^^)

新しい仲間を迎えて、ますます面白くなりそうな大潟村です☆

 

 

(P-Mas)

 

田植え

我が家では5月15日(日)~21日(土)まで、田植えを行いました。今年は晴天に恵まれ、丁度一週間で終えることが出来ました。雨が降らなすぎるのも困りものらしいのですが   (^^;)

 

田植えの朝は早いです。朝日が昇り始める頃、作業がスタートします。

 

 

こちらは苗積み作業の様子です。田植えの前日のうちに軽トラ全部に積み込んでおき、田植えの途中で無くなりそうになったらその都度ハウスにきて積み込みます。我が家ではレンタルのものを入れて3台で行ったり来たりを繰り返しました。

 

 

作業はいたってシンプルです。苗をセットし植え、途中で苗を追加し、また植えます。奥に見えるオレンジの桶には水が入っていて、これで植え終わった苗箱をザッと洗います。ここの田んぼは開放用水路ではないので、このような手間も必要になります。

 

洗った苗箱を10枚ずつ束ね、最後に数をチェックします。

 

ここで、今さらなのですがずっと思っていたことを一つ・・・。

田んぼが大きい!

 

果てしない!(笑) 大潟村で生まれ育った人にはこれが当たり前なのかもしれませんが、初めて見たときは驚きました(゜ロ゜屮)屮 私が子供の頃、実家にも田んぼがあったのですが、端から端まででも気合いを入れれば声が届きそうな規模でした。村ではどう頑張っても無理です(笑)去年までは、どこがウチの田んぼなのか覚えられなかった位です(^^;)今年はさすがに覚えた!はず・・・

 

ここからは今回の田植えのハイライト。

光の加減で出現する虹(*^^*)

 

 

ケロちゃん。

 

ん?この穴は・・・

 

ザリガニが開けた穴です!こんな大きな穴を田んぼの中に縦横無尽に開けまくってしまうのです・・・。せっかく張った水が漏れてしまいます。ちなみにこのブログを書いている本日も、田んぼの水が漏れていたそう・・・

 

 

この一週間の作業の中で、たくさんの助っ人が応援にきてくれました。私の父、夫の妹夫婦、義父のお姉さん夫婦などです。昼は格納庫で皆で昼食を食べるのですが、そこでの会話が田植え作業のこと以外は、主に身体の不調や病院の話になるのがメンバーの高齢化を感じさせました(笑)

私個人の感想としては、今年は田植機の操縦以外は、一通りの作業を経験できました。初めて軽トラも運転したのですが、なんとかなるものですね!マニュアル車を運転したのはうん十年ぶりでしたが、身体が覚えていました(^^)そしてもう一つ。改めて、同じ女性として、義母の凄さを思い知りました。軽トラもダンプもスイスイと運転し、レーキで田んぼをならすキツい作業もこなす。まさしく男性顔負けの働きっぷりでした。私もこれから、もっと力になれるように頑張っていきたいと思いました。

 

一応田植えは終わったのですが、これから機械の片付けや、機械で植えれなかった場所の手植え作業、水の管理など、6月位まではまだまだ慌ただしい日々が続きます。が、取り敢えずは一段落ですね( ´▽`)

 

 

 

 

 

 

(K・M)

村産グルテンフリー給食

4月28日(木)に、大潟小学校と大潟こども園で、給食で村産グルテンフリーの食材を使用した献立を提供する取り組みが行われました。今回は大潟小学校にお邪魔して、その様子を見させて頂きました。

 

この日の献立は、ごはん 米粉ぎょうざ 豚肉とたけのこのソテー 中華風コーンスープ パインゼリーです。写真がぼけていてすみません。。

 

この中の米粉餃子と、中華風コーンスープにグルテンフリーの食材が使われています。

 

とても美味しそうですね(*^^*)

米粉餃子はその名の通り、小麦粉を使わず米粉で作った皮に、野菜で作った餡を包んだ餃子です。お肉を使っていないので、グルテンフリーでもあり、ヴィーガンでもあります。コーンスープの中には、米粉で作ったフジッリという名のペンネが入っています。

 

 

もう配膳された状態なので手短に、と、株式会社大潟村あきたこまち生産者協会の涌井さんと、株式会社餃子計画の秋山さんから、商品についての説明をして頂き、いよいよ実食です。待ちきれないそわそわした空気がとても微笑ましかったです(^^)

 

 

コロナ禍なのでみんな黙食をしていましたが、思わず美味しい、というつぶやきがあちこちから漏れていました(^^)おかわりしている子もいましたよ♪

 

「モチモチしていて、米粉で作ってもこんなに美味しいんだ、と思いました。」

 

「今日食べた米粉が大潟村産なのはとても嬉しいです。自慢になると思います。」

 

メディアの取材にも堂々と対応していて、感心です(^^)

 

株式会社餃子計画の秋山さんのお話では、現在グルテンフリーの商品は、食文化の多様化により、ヨーロッパや北米などの海外で、徐々に動き出しているそうです。中でも、グルテンフリーかつヴィーガンの餃子は珍しいので、特に人気があるそうです。ただ、国内では横ばい状態との事。食文化の多様化が、日本国内では米の消費減につながっているのが現実です。

食糧自給率が低い日本で、唯一100%近い自給率を誇っているお米。そのお米を加工して作った米粉商品は、一昔前に比べれば、スーパーやコンビニで目にする機会も増えてきましたが、まだまだ少ないな、と思います。もっと手軽に手に入るようになれば、一生産者としても一消費者としても、とても嬉しく思います。

 

昨今の世界情勢を思うと、食の大切さ、ありがたさを改めて考えさせられますね。

 

 

 

(K・M)