株式会社クボタ大潟村実証実験施設を見学! 

ホテルサンルーラル大潟の近くにあるこちらの看板、目にした方も多いのでは^^

先日、株式会社クボタ大潟村実証実験施設へ見学に行ってきました!

 

こちらの施設では、大潟村で回収した稲わらからバイオ燃料や肥料(バイオ液肥)を製造する技術の実証実験が行われています。

 

株式会社クボタの担当者さんから、実証事業の詳しい内容や大潟村でフィールド実証を行う事になった経緯についてお話を伺いました。

日本国内では年間約800万トンの稲わらが排出され、その多くが農地にすき込まれています。

すき込まれた稲わらは肥料になる一方で、温室効果が高いメタンガスを大量に発生させることから、大きな課題となっています。

今回の実証事業では、地域で収集する稲わらからバイオ燃料やバイオ液肥を製造し、地域の農業などで利用する仕組みの構築に取り組んでいます。

 

日本有数のコメの産地であり、「自然エネルギー100%の村づくりへの挑戦」を掲げている大潟村は、令和2年に「バイオマス産業都市」、令和4年には「脱炭素先行地域」に選定されています。

本実証事業との親和性が高いことから、大潟村でフィールド実証を行うことになったそうです。

 

稲わらをすき込まないことや、メタン発酵液を土壌に還元することによる稲の生育や土壌への影響については、別途秋田県立大学・大潟村との共同研究において確認を行っているそうです。

 

株式会社クボタさんのホームページを一部参考にさせていただきました。

より詳しい内容が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

 

 

レーキで集草し、ロールベーラでロール状にした稲わらです。

合成繊維ではなくコットン素材のネットを使っているので、このまま粉砕してメタン発酵に使用できるそうです。

 

 

メタン発酵設備。2024年に本格稼働を開始しました。

 

稲わらロールを解体し、細かく粉砕したものです。

 

 

製造されたバイオ液肥(発酵液)。臭いはキツくなく、近づいて嗅いでみたら臭う程度。

液状のままでは広大な田んぼでは撒きづらいので、粉末状やペレットにするなどの工夫も必要で、試行錯誤中とのことでした。

 

 

実証事業は、2022年~2029年の期間行われる予定だそうです。

地球に優しく、未来に様々な希望をもたらす稲わら資源循環システム。村民として、いち地球人として、心から応援しています!

 

 

※本実証事業を含む株式会社クボタさんの取り組みが、テレビ東京系の「メルクリウスの扉」という番組で紹介されました。

YouTubeで10月6日(月)まで視聴可能ですので、ぜひご覧ください!

 

 

(K・M)