2022年11月15日
10月29日(土)~11月4日(金)の日程で、大仙市で『第145回 秋田県種苗交換会』が開催されました。
秋田県人にはおなじみの、毎年秋に開催されている、歴史と伝統のある農業の祭典です。
今回の《この人に会いたい!》は、この『種苗交換会』の水稲(すいとう)部門に出品し、その都度入賞を果たしている、松橋勝悦(しょうえつ)さんにお話しを伺いました!
Q1. まずはじめに、種苗交換会に出品することになったきっかけを教えてください。
村内在住の方で出品されている方がいて、
その方が受賞したのがきっかけです。
出品用の株稲の育て方も教わりました。
Q2. 普通の稲を育てるのと、どのような違いがありますか?育て方を教えてください。
通常のお米を作っている田んぼの一画を、
ネットで囲い、そこで作っています。
違いとしては、通常の稲よりも間隔を広くとって、
手で植えています。肥料も同じ物を使用していますが、
やり方には気をつかいます。
通常よりも若干多めかもしれません。
種まきから植えるまでの生育方法は、
通常の物と変わりありません。
Q3. どの位の量を作っているのですか?
30株作っています。
そのうち実際に出品するのは10株です。
出品するときは、5株を一纏めにして出品し、
審査用に1つ、
展示用に1つの計2作品の出品になります。
Q4. 出品歴と、受賞歴を教えてください。
平成29年の、第140回から出品を始め、
今年で6年目になります。最初の作品は3等賞でした。
次の第141回~144回まで2等賞。
今年の145回が3等賞でした。
ブログ担当:最初に出品されてから、毎年入賞されているのですね。すごいです!
今年も2等賞とれるのでは、と思っていましたが、
今年は台風が直撃しそうな
予報だったため、少し早めに取り出しました。
そのことが多少影響しているのかもしれません。
水稲部門『あきたこまち』で3等賞を受賞した松橋さんの作品。下2枚は、一番右側が松橋さんの作品です。
Q5. 根を傷つけずに取り出すには、どのようにするのですか?
エンジン付きのポンプで水を噴射し、
その水の勢いで土を柔らかく、
溶かしていくような感じで落としていき、
少しずつ取り出します。
その後半日ほど天日に干し、さらに2~3日、
ストーブをつけたハウスの中で乾燥させます。
そうすることで、青みがかった状態になります。
天日に干し続けると、黄色くなってしまうので。
ブログ担当:青い色味を出せているか、という事も審査のポイントになるのですね。
後日、農業アドバイザーの松橋さんにも、水稲部門審査のポイントを伺いました。
水稲部門は、上の写真でもわかるように、5株を一纏めにして出品します。
・籾の実り具合
・穂首(稲穂の元)から、穂先までの長さが5株とも均一か。(ここの長さが揃っていると、生育が均一に出来ている、という事になります。)
・全体の色味
・根の部分の整い具合
等が審査のポイントになるそうです。ちなみに、水稲部門の審査は農業試験場が行っています。
こちらは、水稲部門『サキホコレ』で一等賞の作品です。
今年で87歳の年齢を感じさせない松橋さん。とても若々しく、はつらつとしておられます!
出品し続けている事を、まぁ趣味みたいなものだね、とおっしゃっていました。
楽しみつつ出品出来ていることが、その若さの秘訣の一因になっているのかな、と感じました(^^)
来年に向けての準備も、もうされているそうです!
松橋さん、この度は貴重なお話をありがとうございました!
今後のご活躍も楽しみにしています(^^)
(K・M)